憧れのカフェ風に!おしゃれなキッチンをDIYで実現

憧れのカフェ風に!おしゃれなキッチンをDIYで実現

カフェ風のキッチンに憧れを抱く方は多いものの、プロに頼むと費用がかさみ、理想と現実のギャップに悩むケースも少なくありません。そんな中、近年注目を集めているのが、低コストかつ自由度の高い「DIY」で実現するカフェ風キッチンです。ほんの少しの工夫で、味気ない空間も温かみのあるおしゃれな雰囲気に変えられるのが魅力です。

この記事では、初心者でも取り入れやすい色づかいや素材の選び方から、収納や照明、小物の飾り方まで、実用性とデザイン性を兼ね備えたDIYのコツを丁寧に解説します。リフォームまでは考えていないけれど、手軽にキッチンの雰囲気を変えたいという方にとって、日常に心地よさをプラスするためのヒントが見つかるはずです。

カフェ風キッチンにDIYで近づけるには?

いきなり大きな模様替えをする必要はありません。まずは全体の印象を左右する「色」や「素材」の選定から取りかかるのがポイントです。家具・家電・小物までバラバラな印象にならないよう、方向性を揃えるだけでもまとまりある空間に近づきます。DIYの第一歩として、統一感を意識した構成を考えてみましょう。

ウッディ×アイアンは王道のカフェ風スタイル

カフェ風キッチンを目指すなら、まずは「ウッド×アイアン」の組み合わせを意識してみると良いでしょう。この組み合わせは、温もりとスタイリッシュさを両立できる王道スタイルです。木のぬくもりがやわらかさを、アイアン素材がほどよい引き締め感を与えてくれます。

たとえば、木の棚板に黒いアイアンの金具を使ったシェルフをDIYすれば、それだけで雰囲気がぐっとカフェらしくなります。カウンターや収納棚などにも同じ素材を取り入れることで、空間にまとまりが生まれるでしょう。

色は少し濃いめの木目を選ぶと落ち着いた印象になり、黒やグレーのアイアンとの相性も抜群です。家具や小物もできるだけ素材感や色味をそろえることで、全体のバランスが整い、DIYでも高級感のある仕上がりが叶います。難しいテクニックがなくても、素材選びだけでカフェ風の空間をつくることができるのが、このスタイルの魅力です。

家電の色味とデザインも「見せる前提」で選ぶ

家電の選び方も重要なポイントです。電子レンジやトースター、炊飯器などは見える場所に置くことが多いため、「隠す」よりも「見せる」ことを前提に色やデザインを選ぶのがコツ。

最近は、マットな質感やくすみカラーの家電も増えており、インテリアになじみやすいアイテムが手に入りやすくなっています。たとえば、ブラックやグレージュなどを基調にそろえるだけで、空間にまとまりが出て、すっきりした印象に仕上がります。家電同士の高さや奥行きをそろえると、より統一感が生まれますし、コード類も目立たないようにまとめておくと見た目がきれいです。

どうしても合わない色やデザインの家電がある場合は、目隠し用のカバーをDIYしたり、専用のラックに収納するのもおすすめです。キッチン全体のテイストに合わせて、家電もインテリアの一部として考えることが、満足度の高いDIYにつながります。

隠す収納と見せる収納をバランスよく

カフェ風キッチンに仕上げるには、生活感のコントロールが欠かせません。ごちゃごちゃと物が見えていると、せっかくの雰囲気も台無しになってしまいます。

そこで意識したいのが、隠す収納と見せる収納のバランスです。調理器具や洗剤、調味料のストックなどは扉付きの収納やカゴにまとめて、視界から外すようにしましょう。

見せる収納に向いているのは、デザイン性のある食器や調味料瓶、カトラリーなど。統一感のある容器に入れ替えることで、おしゃれにディスプレイできます。オープン棚を使えば、飾るような感覚で収納が可能です。色数を抑えたり、高さをそろえる工夫をするだけでも、見た目の印象はぐっと整います。

また、見せる場所と隠す場所をゾーン分けしておくと、日々の片付けもラクになります。完璧を目指す必要はありませんが、見せる部分に少しだけこだわるだけで、カフェ風の洗練された空間に近づけます。

壁・棚まわりをおしゃれに変える!DIYアイデア3選

カフェ風キッチンをつくるうえで、壁や棚の雰囲気は空間全体の印象を大きく左右します。既存の内装にそのまま手を加えられない賃貸物件でも、工夫次第でおしゃれに変えることは可能です。自分のセンスで少しずつ手を加えれば、愛着の湧くキッチンに仕上がります。ここでは、手軽にできるDIYアイデアを紹介します。

壁紙やタイルシートで印象チェンジ

キッチンの雰囲気をがらりと変えたいなら、壁紙やタイルシートの活用が効果的です。とくに調理台の前やシンク周りの壁面にアクセントを加えると、ぐっとカフェらしい表情が出てきます。レンガ調やモルタル調の壁紙は、ナチュラルさとヴィンテージ感を演出しやすく人気です。最近では貼って剥がせるタイプも多く、賃貸住宅でも安心して使えるアイテムが増えています。

タイルシートは、つやのある質感や立体感で本物のタイルに近い見た目が出せるのが魅力です。水や油に強い素材を選べば、掃除のしやすさも確保できます。貼る位置は、目線に入りやすい部分に絞るのがポイント。全体に使いすぎると圧迫感が出るため、部分使いでアクセントをつけましょう。手軽でありながら、空間の印象をしっかり引き締めてくれるDIY術です。

木材とアイアンで棚を手作り

カフェ風キッチンに欠かせないのが、無垢の木材と黒アイアンを組み合わせたシンプルで温もりのある棚です。木のやさしさと金属のシャープさをバランスよく取り入れることで、ナチュラルとインダストリアルが調和した、まさにカフェらしい空間を演出できます。棚板はホームセンターでカットしてもらえるため、初心者でも扱いやすいです。色味を統一すれば、より完成度が高まります。

棚受けにはL字型やブラケットタイプのアイアンパーツを使うと、強度とデザイン性を両立できます。調味料やカップを並べるだけで、使い勝手も見た目もグッと洗練されるでしょう。設置の際は水平器でバランスを取りながら、下地のある場所にしっかり固定することが大切です。DIYで自由にレイアウトできるのも魅力です。

オープン棚で見せる収納をつくる

カフェ風インテリアでは、あえて見せる収納を取り入れることで、空間に抜け感と個性を加えることができます。食器や調味料、カトラリーなどを美しく整えて並べることで、日常使いのアイテムがそのままインテリアの一部になります。特にオープン棚は、圧迫感が少なく、キッチン全体を広く見せる効果も期待できます。

配置のコツは、色や形が揃ったアイテムを上段に、使用頻度の高いものを中段や手前にまとめること。収納ケースやバスケットを使えば、細かいものもすっきり収まります。棚の奥に観葉植物やおしゃれな瓶を加えると、程よく抜け感が出て、暮らしの温もりが感じられる空間に仕上がります。清潔感を保ちつつ“見せる工夫”を楽しむことが、カフェ風キッチンの醍醐味です。

カフェらしい照明と小物の使い方

照明と小物の選び方も欠かせないポイントです。どんなに家具や収納を工夫しても、光の演出ひとつで印象は大きく変わります。さらに、調理器具やキッチン雑貨などの小物も、選び方や配置の工夫によっておしゃれな空間に変化します。機能性を保ちつつ、インテリアとしても映える演出が大切です。

ペンダントライトで雰囲気を演出

カフェ風キッチンの象徴とも言えるのが、ペンダントライトです。天井から吊り下げるこのタイプの照明は、空間に立体感と温もりを加える役割を果たします。ダイニングテーブルや作業カウンターの上に設置すれば、手元を明るく照らしながら、柔らかい陰影が空間に落ち着きをもたらしてくれます。カフェらしい雰囲気を出したい場合は、温かみのある電球色のLEDを選ぶとよいでしょう。

デザインの選び方も重要です。ガラスシェードやアンティーク調の金属フレーム、ナチュラルなウッド素材など、空間のテイストに合わせた照明器具を選ぶと統一感が出ます。複数の小ぶりなライトを並べて吊るすと、リズムのある照明演出が可能になります。

コードの長さや吊るし位置を調整することで、天井が高く感じられたり、空間にメリハリがついたりと、印象を自在に変えられるのも魅力です。シンプルながらも印象に残る照明は、キッチン全体を引き締める存在となります。カフェらしい温もりと洗練を、ペンダントライトで演出してみてください。

間接照明やライトチェーンも効果的

カフェ風のキッチンを演出するうえで、間接照明やライトチェーンはとても有効です。直接的な光ではなく、壁や棚の裏からぼんやりと広がる光は、空間に柔らかさと奥行きを与えてくれます。目に優しく、リラックス感のある雰囲気をつくり出せるため、調理スペースでありながら心地よく過ごせる空間になります。

シンプルな棚板の下にLEDテープライトを仕込むだけでも、ちょっとした高級感が生まれます。また、コンセント不要の電池式ライトも多く出回っており、賃貸でも気軽に導入できます。照明器具を目立たせずに配置することがポイントです。

ライトチェーンは装飾性も高く、キッチンの一角をアクセントとして彩るのにぴったりです。窓際や棚のフチに巻きつけるように配置すれば、まるで雑貨屋のような雰囲気に。明かりとしての機能だけでなく、装飾の一部として使えるのが魅力です。

明るさに強弱をつけることで、時間帯によって異なる印象を楽しめるのも間接照明の特徴です。手軽に導入でき、空間の質を高めてくれるアイテムとして、ぜひ取り入れてみてください。

カトラリーや瓶もインテリアに活用

カフェのような雰囲気を出すには、実用的なアイテムを「見せる収納」として活用することがポイントです。とくにカトラリーや調味料瓶は、使い方次第で立派なインテリアになります。食器棚や引き出しにしまい込むのではなく、あえて見せて飾ることで、生活感を抑えつつも温かみのある空間がつくれます。

カトラリーは木製のスタンドやガラス容器にまとめて置くと、それだけでおしゃれなカフェのような佇まいになります。デザインや素材感を統一すれば、ごちゃついて見えにくくなり、自然と空間に馴染みます。

また、スパイスやドライフードを透明な瓶に詰め替えて見せるのも効果的です。同じ形の容器で揃えることで、見た目がすっきりし、雑多な印象を与えません。棚に並べたり、ワゴンにディスプレイすることで、実用性と美観を両立できます。

「使う」と「飾る」を同時に満たす配置にすることで、手を伸ばすたびに気分が上がるキッチンになります。細部までこだわることで、カフェらしさが一層引き立ちます。

色をまとめて統一感を出そう!

カフェ風キッチンを目指すなら、色の使い方にも演出の視点が欠かせません。ただ整えるだけでなく、印象に残る色選びや配置を意識することで、より雰囲気のある空間になります。ナチュラルで温かみのある空間を目指すための、色使いの工夫を紹介します。

ブラウン×ホワイトでナチュラル感を引き出す

王道の組み合わせと言えば、木の温もりを感じさせる「ブラウン」と、清潔感のある「ホワイト」です。ブラウンは無垢材や木目調の棚、カウンターなどに取り入れやすく、自然な落ち着きを与えます。一方、ホワイトは壁やタイル、収納扉に使うと空間が広く感じられ、生活感も控えめに演出できます。この2色のコントラストが、ナチュラルで柔らかな印象を生み出すポイントです。

また、ホワイトが多めなら明るいカフェ風に、ブラウンを多くするとヴィンテージ感のある空間になります。どちらを主役にするかでテイストも変わるため、自分の好みに合わせて比率を調整するのがおすすめです。シンプルな色使いながら、素材感と組み合わせることで奥行きのある仕上がりが目指せます。

差し色にグリーンやマスタードで季節感を添える

彩りと個性をプラスするには、差し色の使い方がポイントになります。なかでもおすすめは、観葉植物のグリーンと、温かみのあるマスタードカラーです。グリーンは季節を問わず取り入れやすく、小さな鉢植えをシンク横や棚の上に置くだけでも、空間が一気に生き生きとした印象に変わります。葉の質感が木材やアイアンとも相性が良く、ナチュラルさを引き立ててくれるのも魅力です。

一方、マスタードはクッションカバーやクロス、収納ボックスなどで取り入れると、空間に温かみとメリハリが生まれます。淡いトーンのなかに少量加えることで、落ち着きすぎない抜け感が演出できます。季節感を出したいときは、春夏はグリーンやブルー、秋冬はマスタードやテラコッタなど、トーンを意識して入れ替えるのも効果的です。

差し色は目線の集まりやすい場所に集めると、視線が散らばらず整った印象になります。使う色数は多くても2色程度に抑え、他の色と競合しないような配置バランスを意識すると、洗練されたカフェ風空間が完成します。

素材と色をリンクさせて自然な統一感をつくる

カフェ風キッチンを目指すなら、色の組み合わせだけでなく、素材との調和にも注目しましょう。たとえば、無垢材や合板などの木材には、ベージュやキャメル系の柔らかい色味を合わせると、あたたかみのある雰囲気が自然と生まれます。一方で、黒アイアンやステンレス素材には、無彩色やアースカラーを合わせると、シャープで洗練された印象になります。

このように、素材が持つ質感や雰囲気に応じた“定番カラー”を選ぶことで、全体に無理のない統一感が生まれ、空間の一体感もぐっと増します。たとえば、天板がウッド、脚がブラックアイアンのダイニングテーブルを中心に据えた場合、チェアにも同じ素材感・色調を取り入れると、自然なバランスが取れます。

さらに、棚や収納アイテムを選ぶ際にも、素材×色のペアを意識することで、見せる収納がごちゃつかず、むしろ“見せたくなる”ディスプレイになります。特に小物が多くなりがちなキッチンでは、このリンク感が空間全体の整理感にもつながります。素材と色を組み合わせて考えることで、計算されたような整った印象を、無理なく演出できます。

カフェ風キッチンらしさを引き立てるDIY収納アイデア

カフェ風キッチンを目指すなら、収納の見せ方に工夫を凝らすことがポイントです。ただ隠すだけでなく、おしゃれに「見せる」収納を意識することで、空間に温もりや個性が生まれます。スパイスや調理道具、布小物などをセンスよく配置するだけでも印象は大きく変わります。手軽にできるDIY収納の工夫で、日々のキッチンが特別な空間に変わっていきます。

ディスプレイ感覚で「飾る収納」を楽しむ

収納もインテリアの一部として“見せる”工夫が欠かせません。たとえば、コーヒー豆のキャニスターやカトラリー、スパイスボトルなど、よく使うアイテムをウッドトレイにまとめて置くだけでも、ディスプレイのような美しさが生まれます。色味をそろえた容器を使ったり、ラベルを統一したりすると雑多な印象を防ぎ、整然としたカフェらしさが際立ちます。

オープン棚には素材の風合いを活かしたアイテムを並べると効果的です。木製の器や琺瑯のケトル、アイアンフレームのバスケットなど、温かみのある道具は、使わないときも「飾って楽しめる存在」に。配置する順番は、よく使うものを手前に、装飾的なアイテムを奥にすると実用性と見た目を両立できます。

また、季節感のある雑貨をアクセントに取り入れれば、日々の変化も演出できます。桜柄のクロスや夏らしいガラス容器など、小さなアイテムの入れ替えだけで印象が変わります。暮らしの道具を“飾るように使う”視点が、カフェ風の魅力を底上げしてくれるのです。

調味料や器具は「専用トレー」に

整った印象を再現するには、小物類の“点在”を防ぐことが重要です。その鍵となるのが「専用トレー」の活用です。バラバラと並びがちな調味料や調理器具をひとまとめにするだけで、見た目が整い、生活感が抑えられます。特に木製やアイアン調のトレーを選べば、ナチュラルなカフェ風の雰囲気に自然と馴染みます。

塩・胡椒・オイルボトルなど、よく使う調味料は種類ごとにラベルを貼り、ボトルのデザインや高さをそろえると、より洗練された印象に。スプーンやミトンなどの小物も一緒に置くことで、使いやすさと見た目の両立が図れます。キッチンに奥行きのあるカウンターや棚があれば、そこを“見せる収納ゾーン”として活用するのもおすすめです。

また、季節や気分でトレーの中身を入れ替えたり、布を敷いてアクセントを加えたりすることで、小さな変化を楽しめます。雑貨店のディスプレイを参考に、空き瓶や小さな植物を加えると、さらにカフェらしさがアップします。日常のアイテムを“整えて見せる”だけで、空間はぐっとおしゃれに変わります。

スパイスラックや吊り収納をDIYする

演出には、壁まわりを活かした「魅せる収納」が効果的です。中でもスパイスラックや吊り収納をDIYで取り入れることで、限られたスペースでもおしゃれな雰囲気を演出できます。市販の棚を使うのも良いですが、木材やアイアン素材で自作することで、空間全体との調和がとれたデザインになります。

スパイスラックは、よく使うスパイスやオイルを見せながら収納するのにぴったりです。ラベルや容器を揃えるだけで、雑多になりがちな調味料もすっきりした印象に。キッチンの壁や棚の側面に設置すれば、作業動線も邪魔せず実用性も高まります。

また、天井や棚下のデッドスペースには吊り収納が活躍します。S字フックを使っておたまやフライ返しを吊るせば、出し入れが簡単で使い勝手も抜群です。無骨な金具やナチュラルな素材を選べば、装飾的な役割も果たします。

DIYで作るからこそ、サイズや配置も思い通りにでき、既存のキッチンと自然に馴染ませられるのも魅力です。飾るように収納することで、日常の道具が空間の一部になり、魅せるキッチンが完成します。

まとめ

カフェ風キッチンを叶えるためには、色や素材を統一するだけでなく、壁や棚、照明、小物といったディテールにも工夫が求められます。ペンダントライトの選び方ひとつ、スパイスラックの飾り方ひとつが、空間の印象をぐっと引き立てます。また、DIYでできる収納や塗装、小物使いによって、日常のキッチンが温かみのある特別な空間へと変わります。特別な道具や大きな予算がなくても、ちょっとした工夫と遊び心を取り入れることで、自分だけの“カフェ風”を実現することができます。日々の料理が楽しくなる空間づくり、今日から始めてみませんか。

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